株式情報をみているとPERって文字を見かけませんか?
この銘柄が割高か割安かを判断する指標として、PER(Price Earnings Ratio)があります。
PERについて
PERとは
PER(Price Earnings Ratio)とは株価収益率と訳されますが、その言葉通り株価が1株あたり当期純利益の何倍まで買われているかを示しています。
現在の株価が企業の利益水準に対して割高か割安かの目安となり、株式の投資価値を判断する上で定番かつ重要な指標です。
PERの算出方法
PER=時価総額÷純利益
もしくはPER=株価÷1株あたりの純利益(EPS)
(例)株価が100円、1株あたりの純利益が10円であれば、PERは10倍となる。
※EPS(Earnings Per Share)とは、1株あたり純利益がいくらかという指標
EPS=当期純利益÷発行済の株式数
※「PER」とともに株価が割高か割安かの目安になる重要な指標「PBR」はコチラ
PERを用いた判断方法
PERが10倍ということであれば、投資した資金の回収までには10年かかることになるとも考えることができる。
つまり、PERの数値が低いほど経営効率がよく、割安でもあるということになります。
一般的な感覚としては、以下数値とされています。
- PER 14~20倍 … 適正
- PER 10倍以下 … 割安
- PER 30倍以上 … 割高
簡単にPERを知るには
楽天証券・Yahoo!ファイナンス等を見れば、簡単にPERを知ることができます。
例に株式会社ファーストリテイリングで見てみるとこんな感じですね。
ちなみにPERの横に(連)とか(単)とか表示されていることがありますが、(連)は「連結決算」、(単)は「単独」ということ。
連結決算は子会社等がある場合、親会社の会計に子会社や関連会社の会計を加算した決算のことです。
PERは変動する
PERは時期・環境要因によって変動します。
当然、株価が下がればPERも下がりますし、逆に株価が上がればPERも上がります。
為替等その会社がおかれている状況によって上下します。
PERが割安であればよいというわけでもない
一般的に成長している会社ほどPERは高い傾向にあります。
PERが高いということは、回収にも時間というわけではなく、それだけ期待値が高いといえるかもしれません。
また、業界等により基準は異なってきますので、同業種等を比較して判断する必要があります。
その為、PERが高い・低いだけで判断するのではなく、総合的に判断するよう心掛けたいですね。
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